今回もアナリティクスアカデミーの初級者向けコースを教科書に、Googleアナリティクスについて理解を深めます。
4.1 カスタム キャンペーンを測定する方法
マーケティングキャンペーンは、「キャンペーンのタグ設定」で追跡。
「キャンペーンタグ」とは、広告やオンラインマーケティングのURLリンクに追加するパラメータのこと。
トラッキングパラメータの後に、等号と一単語以上をハイフンでつなげて指定する。
例)https://www…&utm_content=v1-10dollars-off
キャンペーンタグは5種類ある。
そのうち3種類は必須タグで、「メディア」「参照元」「キャンペーン」。
残り2種類は「コンテンツ」「キーワード」。
「メディア」が示すのは仕組み、すなわち、ユーザーへのメッセージの送信方法。
たとえば、メールキャンペーンならemail、ソーシャルネットワークならsocial、有料検索広告ならcpc。
例)&utm_medium=email
「参照元」が示すのはユーザーの流入元。特定のページやメールのリンクなどを指す。
メディアの種類の区別にも使われる。
例)&utm_source=google, &utm_source=newsletter
「キャンペーン」が示すのはマーケティングキャンペーン名。
例)&utm_campaign=2015-holiday-sale
「コンテンツ」を使うと、プロモーションや広告のバージョンを区別できる。
例)割引あり/なしで区別 → &utm_content=v1-10dollars-off, &utm_content=v2-nopromo
「キーワード」は有料検索キャンペーンのキーワード特定に使用する。
使う場面は、BingやYahoo!などの有料検索キャンペーンにタグを手動で設定する場合に限られる。
ヘルプセンターの「URL生成ツール」を使うと、これらのパラメータを広告のURLに追加できる。
4.2 URL 生成ツールを使用したキャンペーンのトラッキング
名前の付け方 … 通常はスペースなしの語句。スペースが有ればアンダースコアに変換される。
大文字と小文字は区別される。
大量のURLを生成したい場合はスプレッドシートを使う。
開始前にキャンペーンをテストする方法
シークレットウィンドーもしくはシークレットブラウジングセッションを開き、生成したリンクをアドレスバーに入力してウェブサイトを読み込む。
実際に購入等の操作を行い、リアルタイムレポートで確認する。
4.3 目標の設定によるビジネス成果の測定
- ビジネス目標 … ウェブサイトでユーザーにしてほしいアクション。
- コンバージョン … ユーザーがビジネス目標を達成すること。
- アナリティクスの「目標」 … コンバージョンのトラッキング機能のこと。
アナリティクスで目標を設定すると、コンバージョン関連の指標が作成される。
例)コンバージョンの合計数、コンバージョン率
アナリティクスで目標を設定すると、「目標達成プロセス」も設定できる。
目標達成プロセスは、目標達成に必要な各ステップのデータを視覚化したもので、ユーザーがどこで離脱したか特定するのに役立つ。
設定できる目標はビューごとに20件。
到達ページのURLが正しく記述できているかは[この目標を確認]で分かる。
コンバージョン率が0%を上回っているかチェック。
コンバージョンに金額を設定する場合は、コンバージョンが一定の決まった金額である場合のみ設定できる。
そうでない場合はeコマーストラッキングを有効にする必要がある。
目標達成プロセスで、目標達成に不可欠なステップには[必須]を[はい]にする。
→ そのステップを通過したユーザーのみが目標達成プロセスレポートに表示されるようになる。
コンバージョンレポートの目標の完了数は、目標達成プロセスの設定の影響は受けない。
4.4 Google 広告キャンペーンの測定方法
- テキスト広告 … 入札したキーワードとユーザーの検索語句とのマッチングにより、Google検索結果の横に表示される広告。
- ディスプレイ広告 … テキスト、画像、アニメーション、動画からなる広告。Googleディスプレイネットワークと呼ばれる多数のサイトの集まりに配信される。
アナリティクスをGoogle広告とリンクすると
- Google広告のクリックと費用に関するデータをアナリティクスのサイトエンゲージメントデータと一緒に確認できる。
- アナリティクスで作成したリマーケティングリストをGoogle広告で利用できる。
- アナリティクスの目標をコンバージョンとしてGoogle広告にインポートできる。
- アナリティクスのデータをGoogle広告で確認できる。
「自動タグ設定機能」を使えば、Google広告のURLにキャンペーンタグを自動的に追加できる。
ただし、Google広告の特定のディメンションをアナリティクスに追加する必要がある。
[集客] > [Google広告] > [キャンペーン]でGoogle広告のキャンペーンの成果を確認できる。
Google広告で設定した名前がキャンペーン名として表示される。
各キャンペーンのクリック数、クリック獲得に支払った総額、1クリックあたりの平均費用(CPC)などが確認できる。
[集客] > [Google広告] > [キーワード]では、キーワードと各広告の成果を結びつけて分析できる。
- トラフィックは多いが直帰率も高いキーワード → 広告とランディングページのコンテンツとの間に一貫性がない可能性。
- コンバージョン率は高いが表示回数が少ないキーワード → 入札単価を上げて広告掲載頻度を高め、リーチするユーザー数を増やす。
「入札単価調整」はGoogle広告の機能で、ユーザーのデバイス、所在地、時間帯に基づいて、キーワードの入札単価を自動的に調整できる。
例)特定の期間、特定の時間帯に、特定の地点の半径5キロ圏内のモバイル端末に広告を多く表示する・・・といったことができる。
[集客] > [Google広告] > [入札単価調整]で、キャンペーンに設定した入札単価調整について成果を分析できる。
4.5 コースの復習と次のステップ
新規ユーザーに対して成果の高いページを確認するには、[行動] > [サイトコンテンツ] > [すべてのページ]で、セカンダリディメンションに「ユーザータイプ」を追加する。
→ 新規ユーザーのアクセス数が多いページを確認できる。
あまり効果がないランディングページを特定するには、[行動] > [サイトコンテンツ] > [ランディングページ]で直帰率で並び替える。
実施中のキャンペーンのランディングページとマーケティング活動の関係を確認するには、セカンダリディメンションに「キャンペーン」または「参照元/メディア」を追加する。
キャンペーンをデバイスごとに確認するには、[集客] > [キャンペーン] > [すべてのキャンペーン]で、セカンダリディメンションに「デバイスカテゴリ」を追加する。