今回もアナリティクスアカデミーの上級者向けコースを教科書にGoogleアナリティクスについての理解を深めます。
3.1 データをセグメント化してインサイトを得る
ユーザーセグメントは、最大90日間の複数のセッションを対象に、年齢層、期間、性別を特定したり、これらを組み合わせて表示データを抽出できる。
セッションセグメントは、1セッション内で達成された目標や収益額など、1セッション内のユーザー行動を対象とする。
一度に比較できるセグメントは最大4つ。
各セグメントには操作メニューがあり、[ユーザーリストを作成(Build Audience)]を選ぶとリマーケティング用ユーザーリストを作成できる。
ユーザー操作のシーケンスに基づいてセグメントを作ることもできる。
例)動画を再生する前に特定のページを閲覧したユーザーのセグメント。
3.2 チャネル別にデータを分析する
Googleディスプレイネットワークを対象にGoogle広告キャンペーンもしくはGoogleマーケティングプラットフォームキャンペーンを実行している場合、そこで獲得したトラフィックのデータはDisplayチャンネルに分類される。
Google検索ネットワークに広告を掲載している場合、そこで獲得したトラフィックのデータはPaid Searchチャンネルに分類される。
アトリビューションモデルとは、マーケティングキャンペーンが販売やコンバージョンに貢献している度合いを確認するためのルール。
様々なマーケティング活動が連携してコンバージョンの獲得に至った場合、デフォルトでは最後のマーケティング活動にすべての貢献度やeコマース収益が割り当てられる。
→ 「終点」アトリビューションモデル。
マルチチャンネルレポートでは、前段階のマーケティング活動のコンバージョン獲得における役割を確認できる。
終点より前に獲得に貢献したチャンネルには、「アシストコンバージョン」の貢献度を与える。
3.3 オーディエンス別にデータを分析する
アクティブユーザーレポートでは、過去1日間、7日間、14日間、30日間のうちにセッションを開始したユニークユーザー数を確認できる。
トラフィックが短期的に減少している場合は、原因として何らかの否定的なニュースやソーシャルコンテンツの影響が考えられる。
トラフィックが長期的に減少している場合は、コンテンツが古くなっていたり、オーディエンスの拡大に行き詰まっている可能性が考えられる。
コホート分析レポートは、特定のオーディエンスとその行動に関する詳細データを提供する。
ヒートマップで青色が濃いほど成果が高く、薄いほど低い。
ベンチマークレポートでは、データを公開している他の企業から匿名で収集された業界データと自身のデータを比較できる。
3.4 カスタム レポートを使用してデータを分析する
レポートタイプ「エクスプローラ」はアナリティクスの標準レポートで、折れ線グラフやデータ表、検索オプションや並び替えオプション、セカンダリディメンションなどの要素で構成される。
レポートタイプ「フラットテーブル」は、行別にデータを表示する、静的で並び替え可能な表。
レポートタイプ「地図表示」は、トラフィックやエンゲージメントの多い地域や国を世界地図上に濃い色で表示するレポート。
カスタムレポートには、最大5個のディメンションと10個の指標を追加できる。
スコープの異なるディメンションと指標の組み合わせだと、レポートにデータが表示されない。
カスタムレポートのメリット
- カスタムディメンションをプライマリディメンションとして使用できる。
- 1行に3つ以上のディメンションを含めることができるので、他のソフトウェアにデータ表をエクスポートして分析するのに便利。
- カスタム指標に関するレポートが得られる。
カスタム セグメントを作成するために使える条件は、ディメンション、指標、セッションの期間、ユーザーのアクションの順序。