今回はアナリティクスアカデミーの初級者向けコースを教科書に、Googleアナリティクスについて理解を深めます。
1.1 デジタルアナリティクスの仕組み
ユーザーが商品を購入するまでの3つの段階。
- ユーザーがビジネスを利用する「行動」の段階。
- 注目を集める「集客」の段階。
- ユーザーが顧客となり購入する「コンバージョン」の段階。
オンラインなら、購入に結びつく行動をトラッキングして顧客を増やすための判断材料にできる。
eコマースでは、顧客のオンラインの購入行動を把握することで、商品やサービスのマーケティングをより適切に行える。
Googleアナリティクスでは、行動データをモバイルアプリ、オンラインPOSシステム、ゲーム機、顧客関係管理システムなど、インターネットに接続された各種システムからも収集できる。
1.2 Google アナリティクスの仕組み
- Googleアナリティクスのアカウントを作成。
- サイトの各ページにJavaScriptのトラッキングコードを追加。
これにより、ユーザーがページにアクセスするたびにページ操作についての匿名情報が収集される。
ユーザーの活動に関する情報は、ページの読み込みのたびに収集、送信される。
Googleアナリティクスでは、この活動を「セッション」と呼ばれる期間にまとめる。
セッションは、トラッキングコードが設置されたページにアクセスすると始まり、活動がなくなって30分経過すると終了する。
セッション終了後に再びアクセスすると、新しいセッションが始まる。
アナリティクスのデータは設定によりフィルタリングできるが、ひとたびデータベースに保存されると後から変更できないので、あとで分析する可能性のあるデータを除外しないように注意すること。
1.3 Google アナリティクスの設定
アナリティクスのアカウントは、「組織」としてグループ化できる。
「組織」を使うと、複数のアナリティクスアカウントをひとつのグループとして管理できる。
アカウント > プロパティ > ビュー
ひとつのアカウントに複数のプロパティを作成でき、ひとつのプロパティに複数のビューを作成できる。
通常、会社ごと、もしくは事業部ごとにアナリティクスアカウントを作成する。
プロパティごとに固有のトラッキングIDを使用して、データを収集する。
プロパティはウェブサイトごとに限らず、たとえば販売地域別、ブランド別に作成することで、特定の地域やブランドのデータを用意に確認できる。
ただし、複数のプロパティのデータを集計して表示することはできない。
ビューでは、フィルタ機能を使用してレポートに表示するデータを指定できる。
たとえば販売地域ごとのビューを作成する、など。
アナリティクスの「目標」もビューごとに設定可能。
新しいビューには、ビューの作成以前のデータは含まれない。
削除したビューは、35日以内であれば復元できる。
アカウント単位、プロパティ単位、ビュー単位で、他のユーザーに権限を割り当てることができる。
- ユーザー管理 … アカウント、プロパティ、ビューへのアクセスを許可するユーザーを追加・削除できる権限。
- 編集 … 設定を変更できる権限。
- 共有設定 … マイレポートや測定の設定などを共有できる権限。
- 表示と分析 … データの表示、レポートの分析、マイレポートの作成が可能な権限。