今回はアナリティクスアカデミーのGoogle タグ マネージャーの基礎コースを教科書に、Googleタグマネージャーについて理解を深めます。
1.1 コース紹介
タグマネージャーを使うと手作業でのタグ実装が不要になり、Googleアナリティクスなどのタグを作成し、配信のタイミングを指定できるため、タグ実装を効率化し、タグの読み込みを合理化してサイトの処理速度を向上できる。
1.4 タグ マネージャーの概要
タグマネージャーを使うには、まず「コンテナ」と呼ばれるJavaScriptコードをサイトの全ページに実装し、コンテナのコードでタグの追加、削除、変更を可能にする。
サイトにユーザーがアクセスすると、タグマネージャーで設定した条件に基づいてコンテナからタグが配信され、指定したデータが別のサービスに渡される。
通常は、ひとつの会社でひとつのアカウントを使用。
複数の会社のサイトを管理している場合は、複数のアカウントをひとつのGoogleアカウントにリンクできる。
作成したアカウントのアクセス権を与えることで、他者に管理を代理してもらえる。
アカウント > コンテナ > タグ&トリガー
通常は、サイトのドメインごとにひとつのコンテナを使うが、ひとつのコンテナでのクロスドメイントラッキングも可能。
トリガーは、「変数」「演算子」「値」で構成される。
変数には、「組み込み」と「ユーザー定義」の2種類ある。
組み込み変数はタグマネージャーで予め設定されており、選択するだけで使える。
演算子は、変数と値の関係を定めてトリガー発効の条件を決めるもので、「等しい」「含む」「含まない」など。
複数トリガーの発効を条件とすることも可能。
トリガーはサイトでのユーザー行動を示すイベントに基づいてタグを配信する。
2.3 クロスドメイン トラッキングを設定する
ウェブサイトのユーザー体験のフローが、あるドメインから別のドメインに移動する場合、クロスドメイントラッキングの設定が必要。
でないと、ユーザーは別々の訪問者としてトラッキングされる。
これは両方のドメインに同じタグマネージャーコンテナとアナリティクスアカウントを使用している場合でも発生する。
2.4 データレイヤーについて
タグ マネージャーを使用してデータを取り込む方法
- ウェブサイトのソースコードかブラウザから直接情報を抽出する。
例)JavaScript を使用して、ブラウザ Cookie、既存の JavaScript 変数、直接HTMLタグ属性から情報を収集する。 - データレイヤーを使用して他のアプリケーションにデータを渡す。
データレイヤーオブジェクトコードをウェブサイトのページに含める場合は、必ずコンテナスニペットの前に配置する。
データレイヤーは、イベント情報や変数などの情報を保持するJavaScriptオブジェクト。
キーと値のペアで構成。
別のサービスに値を渡す変数や、タグ配信のトリガーとして使える。
データレイヤーにキーと値を入れる方法
- ページの読み込み時に入れる。
- JavaScriptメソッドを使って、ページからデータレイヤーに値を入れる。
データレイヤー変数は、ページが変わると保持されない。
タグ マネージャーのデータレイヤーを使用するメリット
- タグマネージャーの管理画面でコードを作成、編集できる。
- サードパーティ アプリケーションにデータを渡すことができる。
- データを使用してタグを配信できる。